ニンニク臭強い日本のイタリアン・・・
先日、テレビで今流行りのグルメの番組で、女性のキャスターが「ワーッ、このガーリックの匂い、さすがイタリアンね!」って。
アホかと思いましたね。
かっては、ニンニクを使ってこそイタリアンだと言う誤解が日本にありましたね。
今でこそ、例えば超有名な店、博多にもある「カノビアーノ」なんてニンニクはおろか唐辛子も一切使ってませんよ。
イタリアでは、ニンニクや唐辛子を使うのは主としてローマやナポリ、シチリアと言った南部地方ですね。
と言っても、北イタリアの料理がすべてニンニクを使わないわけでもありませんね。
例えば、あのジェノヴェーゼやピエモンテのバーニャ・カウダなんてちゃんと使ってますよね。
pepeが昨年ヴェネチアで本場のイカ墨を食べたときも、微かにニンニクの香りはしましたけど欠片は見えませんでしたね。
それでは何故日本のイタリアンにニンニクが使われてるのか・・・・戦後日本のイタリアンはローマやナポリと言った
南イタリアの料理が広まったのが始まりなんですね。
イタリアでも「ニンニクの強烈な匂いは社交の敵」と言う意識は日本以上ですね。
そうそう、実際にイタリア料理の定義なんてありえないと思います。
19世紀までイタリアは都市国家でした。
ですから今でも食の都として君臨してるフィレンツェの人々はローマの料理なんて・・・って、
ピエモンテはピエモンテで、それぞれ自分たちの料理こそイタリアを代表する料理って自負してますよ。
実際イタリアに行くと郷土意識の強さに驚きましてね。
こんなこと書いてたら、明日にでもイタリアンを・・・?