2009年11月13日

マネの描いた視線

先日パリのオルセー美術館で、一番時間を費やしたのがマネのコーナーでした。
実はマネの印象派のはしりたる存在をなしえたものは何であったかを、自分の目で知りたかったのです。
まず、当時のサロンに落選となったセンセーショナルな作品「草の上の昼食」マネの描いた視線
そのモデルとなったヴィクトリーヌ・ムーランの裸の姿の眼マネの描いた視線
そして、その後やはり落選となった「オランピア」マネの描いた視線
同じモデルの娼婦ヴィクトリーヌ・ムーランの眼に釘付けになりましたね。マネの描いた視線
それは、二つの絵とも「観る者の眼を見つめてる」のですね。
角度を変えて観ても、やはり彼女の眼は私を見つめてるのです。
まるでデジャヴの世界ですね。
慌てて「フォリーベルジェール」を観ました。
やはり同じでした。
そして例の「笛を吹く少年」もやはり同じでした。
後に彼はスペインに渡り、ベラスケスに私淑するのですが、帰国してベラスケスの画集をみて、
納得しました。
マネの描いた視線
「ラス・メニーナス」の皇女マルガレータの視線はどこまでも私から離れることはありません。
再びマネの「ベルトモリゾの肖像」を観て、今回のオルセーの1日は価値ある1日でした。マネの描いた視線
pepe爺もたまには真面目なブログを書くこともありますよ。

Posted by pepe at 14:36│Comments(0)
 
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